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“木浦の母”功績永遠に 田内夫妻の胸像除幕
【木浦(韓国)15日崎山正・本社記者】韓国の孤児3000人を育て“木浦の母”と慕われた故田内千鶴子さんの胸像が韓国全羅南道木浦市の「木浦共生園」に完成。15日、本県の訪問団(団長=島田一夫県出納長、約100人)、全泰洪木浦市長ら約500人が出席して盛大に除幕式が行われ、千鶴子さんの功績をたたえるとともに本県と全羅南道の交流促進を誓い合った。
千鶴子さんは戦前戦後の困難な中、夫の尹致浩さんとともに共生園で親を失った孤児3000人余りを育て、多くの韓国国民から敬愛された。平成9年、千鶴子さんの生まれた高知市若松町に顕彰碑が完成したのを機に本県と全羅南道の交流が活発化。ことし5月には両県道の間で観光・文化交流協定書が調印された。
共生園の創立75周年に合わせて田内夫妻の胸像建立計画が具体化。本県でも胸像除幕式訪問団実行委員会(西森潮三会長)を結成し、両県道の交流協定に基づく第1陣として、国際チャーター便を仕立てて除幕式に参加することになった。訪問団一行はこの日、高知空港から直航で韓国光州空港に着き、バスで木浦市に入った。
除幕式では、共生園水仙花合唱団による祝いの歌などが披露された後、共生園家族代表で千鶴子さんの長男の田内基さんがお礼のあいさつ。続いて島田団長、名誉団長の橋井昭六高知新聞社相談役、全市長らによって、田内さん夫妻の胸像が除幕された。
胸像は同園の一角に建立され、ブロンズ製で石の台座に据えられている。高さ2・2メートル、横2・8メートル、奥行き1・1メートル。夫妻の胸像を左右に中央には夫妻が7人の孤児らの世話をする場面を描写。その上には韓国作家協会顧問・韓嚴jさんの文で夫妻の功績が日本語、朝鮮語、英語の3カ国語で記されている。
この後、近くのホテルで全羅南道と木浦市主催の歓迎晩さん会が開かれ、朴泰榮全羅南道知事ら約200人が出席。橋井名誉団長が「今後とも両県道民の相互理解と友好関係がますます深まることを期待しています」とお礼のあいさつ。乾杯の後、道立国楽団の公演なども行われ、和やかに歓談した。
【写真】除幕された田内さん夫妻の胸像。慈愛に満ちた2人の表情が創立75周年を迎えた木浦共生園を優しく見守る(韓国全羅南道木浦市)
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