Dies Irae の引用を含む近代音楽をまとめてみました。
なお、このHPを作成中に気がついたこと、思ったことはこのノートに書き込みます。

最初に引用元となったグレゴリア聖歌の「怒りの日」が聴けるYouTubeにリンクを貼っておきます。
ベルリオーズ   幻想交響曲
シューマン  ファウストからの情景
リスト      ダンテ交響曲* 死の舞踏
アルカン    悲愴的な様式による3曲 第3曲「死せる女」
サン=サーンス  交響曲第3番 死の舞踏
チャイコフスキー マンフレッド交響曲 交響曲第5番 組曲第3番
イザイ      無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番
マーラー     交響曲第2番《復活》
グラズノフ  中世より
シベリウス    交響曲第2番
ヴォーン・ウィリアムズ  ジェイン・スクループ (5つのチューダー朝の肖像第4曲)
ラフマニノフ   交響曲第1番 パガニーニの主題による狂詩曲 交響詩《死の島》
         二台のピアノのための組曲第2番 交響的舞曲 絵画的練習曲第2集
         ピアノソナタ第1番 交響曲第2番 交響曲第3番 
ホルスト   死への讃歌(Ode to Death)
レスピーギ   ブラジルの印象
ブロッホ   交響組曲
メトネル  ピアノ五重奏曲
ミャスコフスキー 交響曲第6番
ストラヴィンスキー    春の祭典*
オネゲル   劇的オラトリオ「死の舞踏」
ソラブジ  怒りの日によるセクェンツァ・シクリカ 怒りの日による変奏曲とフーガ
マタチッチ    対決の交響曲 
アランバリ   イン・メモリアム-管弦楽のための哀歌*
ハチャトゥリアン 交響曲第2番《鐘》
ダルラピッコラ  とらわれ人の歌 
トゥビン     交響曲第3番 
ドラティー    交響曲第2番《平和の訴え》
ショスタコヴィッチ    死の舞踏 交響曲第14番「死者の歌」 ハムレット組曲
ツィンマーマン    兵士たち (歌劇) バイオリン協奏曲*
スティーヴンソン   DSCHに基づくパッサカリア
クラム    Black Angels
ジョン・ウィリアムズ   スター・ウォーズ
シュニトケ    交響曲第1番
マクスウェル=デーヴィス  17の管楽器のためのソナタ「聖ミカエル」*
ヴァレンタン・ビビク   怒りの日による39の変奏曲
ベイレス   怒りの日による変奏曲
イズナオラ   スペインの狂気(La Locura Espanola)
ドハーティー   メトロポリス交響曲
アルバーガー   ディアボリック変奏曲
*をつけたものは私が確認できていないものです。

柴田南雄 著*:クラシック名曲案内 ベスト151 (講談社文庫)
 ベルリオーズ 幻想交響曲 作品 14 から抜粋
"− ついでにもう一つ・・・・。例の第五楽章に出てくる有名な旋律は、〈怒りの日〉でしたね。これもずいぶんあちらこちらの曲で使われているようですが・・・・・。
 〈ディエス・イーレー〉はグレゴリアン・チャントのなかで、とび切りすぐれた旋律というわけではないけれども、近代の音楽形式にアダプトしやすい旋律なんです。(中略)ベルリオーズの《幻想交響曲》が最初かどうかは分からないけど、そのあとリストの《ダンテ交響曲》、ピアノとオーケストラの《死の舞踏》(トーテンタンツ)、片やサン=サーンスのヴァイオリン・ソロつきオーケストラの《死の舞踏》(ダンス・マーカブル)、ラフマニノフのピアノとオーケストラの《パガニーニの主題による狂詩曲》、現代ではダッラピッコラの《囚われ人の歌》などです。"


Paganini Variations (VoxBox CD3X 3020) 解説書から
ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲  Op.43 の解説の一部
 "There are twenty-four variations, the first of them stated after the introduction but before the statement of the theme itself. Appearing in the seventh, tenth, and the last of the variations is the theme of the Dies Irae, the ancient chant for the dead, which itself had served as the basis for an entire work for piano and orchestra in variation form by Liszt (the Totentanz) and had been cited in workes of Berlioz (finale of the Symphonie fantasique) and Tchaikovsky (Manfred; also among the variations in the finale of the Suite No. 3). Rachmaninoff's lifelong fascination with this theme is reflected in several of his other works, among them the early Symphony No. 1, Op. 13, the Tarantelle of the Second Suite for Two Pianos, Op. 17, the tone poem 'The Isle of the Dead', Op. 29, and his very last composition, the Symphonic Dances, Op. 45."


ベルリオーズ(1803-1869)


シューマン(1810-1856)


リスト(1811-1886)


アルカン(1813-1888)


サン=サーンス(1835-1921)


 チャイコフスキー(1840-1893)


イザイ(1858-1931)


マーラー(1860-1911)


グラズノフ(1865-1936)


シベリウス(1865-1957)


ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)


ラフマニノフ(1873-1943)







  ホルスト(1874-1934)


  レスピーギ(1879-1936)
    ブラジルの印象/FONT>
      宮下拓也氏のリストにありました。「ブラジルの印象」第2曲「ブタンタン」の後半に現れます。昨年暮れに探した時はこの曲に巡り会えませんでしたが、今回めでたく巡り会えました。YouTubeについている解説によると、「ブタンタン」はレスピーギがブラジル訪問時に訪れた爬虫類研究センターの名前で、そこで見た蛇を「怒りの日」の旋律を使って描いたそうです。(2013 Jan. 21)


  ブロッホ(1880-1959)
    交響組曲
      Wikipedia のリストにのっています。Classic onlineで確認できました。(2012 Nov.14)
          Classic onlineを開きcomposerとしてBlochを選びSuite Symphonic(またはSuite Symphonique)を探してください。 
          「怒りの日」の引用は第3楽章に現れます。


  メトネル(1880-1951)



ミャスコフスキー(1881-1950)
    交響曲第6番 変ホ短調
      ”-----当時父と親友をチフスで失い、死の象徴「怒りの日」を引用した暗い絶望的な世界観-----”
         (洋泉社MOOK クラシックの聞き方が変わる本
         地域別・時代別クラシックの傾向と対策(今村 亨))

      "A cheerful outburst from the French horns introduces the last movement which uses two songs from the French revolution, La carmagnole and Ah ca ira. The Dies Irae of the Latin Requiem Mass is heard and traditional Russiun chant on the parting of body and soul, the former to be buried in the damp ground and the second ascending to heaven, a final telling note of optimism, as the suffering hero survives the years of struggle to reach his ultimate reward. "
      スタンコフスキー/チェコ・スロヴァキア放送交響楽団/スロヴァキア国立歌劇場合唱団
        (CD:Marco Polo 8.223301) 解説書


  ストラヴィンスキー(1882 - 1971)
    春の祭典(Rite of Spring)
      ネット検索で見つけた Larry Solomon氏のHP タイトル自体が「The Dies Irae in Stravinsky's Rite 」である。譜例のついた詳しい分析が載っている。
      "--------The Sacrifice is the second and last part of the ballet La Sacre du Printemps (The Rite of Spring) by Igor Stravinsky. In this part "a young girl dances herself to death". It is fitting, therefore, that a version of the Roman Catholic death chant of the Last Judgment, the Dies Irae, was used as the primary theme in the solemn Introduction and the "Mystic Circles of the Young Girls". The theme permeates the Introduction.--------" (Larry Solomon)
        2012 Nov 2 追加


  オネゲル(1892-1955)
    劇的オラトリオ「死の舞踏」


  ソラブジ(1892-1988)
    怒りの日によるセクェンツァ・シクリカ
      宮下拓也氏のリストに載っていたものです。テーマと27の変奏曲で演奏には7時間以上かかるそうです。(2012 Nov.13)
        • ヨナタン・パウエルの演奏で第10変奏をどうぞ。これだけで30分少々かかります。
          "An excerpt, Variation X, from the world premiere performance of Kaikhosru Shapurji Sorabji's massive (+7 hours long) set of variations, entitled Sequentia cyclic super "Dies ire" ex miss profoundctis. "という解説がついています。

        • テーマの部分をDavid Carterという人が試演したものです。
        • 第20変奏の一部分をDavid Carterが試演したもの。
            Piano WorldというサイトにCarter氏が投稿したものです。


マタチッチ(1899-1985)
    対決の交響曲
      第3楽章のタイトルが『葬送諧謔曲;「技術主義こそ我々の環境を破壊するばかりではなく精神的価値も忘れさせ、夢見るごとく自滅への千鳥足を強制……」 トリオ;「そしてディエス・イレの火焔を我々自身の手で点火してしまう」』となっています。引用は聴けばすぐ分かります。
        マタチッチ/NHK交響楽団
        (CD: 日本コロムビア COCQ84878が入手可能です。)


  アランバリ(1902-1960)
    イン・メモリアム-管弦楽のための哀歌
      Web検索で見つけました。Naxos の解説です。(2012 Nov. 6)
      "--------グレゴリオ聖歌「怒りの日」の旋律の引用を収集するマニアな貴方の期待に、バスク出身でデュカスに作曲を、ワインガルトナーに指揮を学び、国際的名声は決して高いとはいえないアランバリが応えます。「イン・メモリアム」での引用は、ゾクゾク感があって巧みです。 -------"
      この解説は、Naxos Japan によるものです。


ハチャトゥリアン(1903-1978)


ダルラピッコラ(1904-1975)


トゥビン(1905-1982)
    交響曲第3番
      ”独特な有機的な形式も成功している。特に第一楽章、フーガで展開され、最後に《怒りの日》が忍び込む主部や------”
         (ONTOMO MOOK 交響曲読本)


ドラティー(1906-1988)
    交響曲第2番 《平和の訴え》
      ”全3楽章でさまざまに変容する「ディエス・イレ」は恐怖を象徴する響きとしてあらわれるが---”
         (ONTOMO MOOK 交響曲読本)
      "It should be mentioned that there are two quotations in the piece. One is the famous "Dies irae, dies illa" motif. It appears in all three movements, disguised in many ways. In the third movement the meaning of "dies illa" is turned round. We are accustomed to be reminded of "that" (illa) day only as the Day of Wrath (irae). Here the listener will recognise in it the day of mercy, of peace. The second quotation is Ludwig van Beethoven's round melody to which he set the word "Pacem" in the Agnes Dei of his Missa Solemnis."


  ショスタコヴィッチ(1906-1975)


  ツィンマーマン(1918-1970)


  スティーヴンソン(b.1928)


  クラム(b.1929)


  ジョン・ウィリアムズ(b.1932)


  シュニトケ(1934-1998)


  マクスウェル=デーヴィス(1934)


  ヴァレンタン・ビビク(1940-2003)


  ベイレス(b.1946)


  イズナオラ(b.1949)


  ダグハーティー(b.1954)


  アルバーガー(b.1957)


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