正史の読み方

三國志正史は、特に読書嫌いの方にとっては読みづらいのではないかと思います。私もそうです。未だに難しくて、半分も読めていません。ここではそんな方のために少しずつ知識を蓄える方法を紹介しましょう。

まず正史は、演義や普通の本と違って紀伝体という昔の独特な記述方法が使われています。普通の歴史小説なんかだと年表を追ってゆくように何年に何があり、次の年には何があったという書き方、すなわち編年体という書き方がされています。これに対し紀伝体というのは人物伝をたくさん寄せ集めたように、誰々は何年に生まれ、こんな事をした、こうこうして、何時々々に死んだ。次に誰々は何年に生まれ・・・、という書かれ方がされています。この紀伝体という書き方に現代の人は馴染めないのだと思います。

そこで、紀伝体を読むにはとにかく読み慣れるしかないので、まず私はそれ以外の点から読んでいくことをお勧めします。

例えば、まず正史をお読みになる方は、自分の好きな人物や印象に残っている人物に対する陳寿の評(伝の一番最後に書かれている)から読むことをお勧めします。陳寿の評は必ずしも正しいとは限りませんが、割とその人物の大まかな特徴を捉えています。陳寿が称賛しているなら「この人はすごい人なんだな。」という先入観を持って伝を読むことができ、少しは分かりやすいです。逆に陳寿が酷評をしているなら「何でこの人は悪い人なんだろう。なんか悪い事でもしでかしたのかな?」と思って、その人の悪いエピソードを伝の中から探し出す事が出来ます。

そう、正史には面白いエピソードがたくさん載せられています。ほとんどが裴松之のつけた注釈からなのですが、『○○』にいう。という書き方がされているため、それだけを拾い読みしていくというのもいい方法です。特に魏書方技伝、呉書諸葛恪伝等のエピソードはかなり笑えます。

とにかく正史ははじめから順々に読んでいくのではなく、自分が面白そうだな、と思った所から読んでいくのが賢い読み方だと思います。少なくとも初めから曹操や曹丕、曹叡、そして孫権、劉備に劉禅など、皇帝になった人の伝は読まない方がいいでしょう。頭が痛くなってきます。何年に大赦があったかなんてどうでもいいやん、と思うのは私だけ?(笑)。ちなみに私は最初に正史を手に取った時、順番に読もうとしたため、一番はじめの武帝紀第一でいきなりつまづいてしまいました(^^;

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